布団から

考えていることの記録です。

日記 2021年2月17日

 

風呂の中で今日買った『MONKEY vol.23』を読んだ。最初のブレイディみかこさんの短篇と、「競訳余話」という岸本佐知子さんと柴田元幸さんの対談(というより余話という感じのおしゃべり)記事。

 

「余話」が楽しそうで楽しそうで、勝手に絶望してしまった。人気の翻訳者のお二人が、これを訳したいとか、この本(もちろん英語の未邦訳の本)がよかったとか書いていて、なんというか一応、一応文芸翻訳者に憧れていて、なんとか頑張ってみようかなと思っているはずの自分が、例えばその場に居て話を振られたとしても一言も発言できない、もう箸にも棒にもかからない、遠い場外にいることがはっきりと確認されてしまって、絶望した。

初めから望みなどなくて、わずかな憧れの気持ちしかなかったから、「絶望」という言葉は適さないのかもしれないが。

 

私は全然本を読んでないし、(外国語の未邦訳の本どころか、ここのところ日本語の本すら読めていない。)文芸翻訳をしてみたいなと思いながら時間取れないとかそんなくだらない理由でコンテストへチャレンジもしていないし、つまりグズグズ怠けていて、なんとも「明日死んだら後悔する感じ」になっている。

 

そんなこと言ってる間に頑張ればいいのだけど、グズグズしている。グズグズしながらどうにかその姿を書きつけておいたらそれにも嫌になってやり始めるかな、と今書きながらちょっと思ったけど、どうなんだろうか。

 

とりあえず今やっていること、雑誌の発行の準備を頑張りきろうと思う。自分の原稿には全然自信が持てずボンヤリしていて悲しくなるけれど、執筆陣の皆さんは素敵な原稿を送ってくれているのでなんとか頑張る。そしたら、「文芸翻訳者になってみたい自分」と少し向き合ってみようかな、そうやってまた先延ばしにしている。