布団から

考えていることの記録です。

日記 2021年7月22日 本屋のカウンターの中で

本屋でバイトをして、もう1年3ヶ月になる。

大学を卒業してから、ふたつ会社に勤めたことがあるのだけれど、どちらも1年半で体調を崩して辞めたので、その1年半がまたやってくる…と怯えているか、と思いきや今回は怯えていない。なぜなら今回は全然続けられそうだから。

実はもうすでになんども体調を崩して、でも辞めさせられるということはなく(本当にありがたい)なんども復帰し、週5の勤務を週4に減らして、自分のペースを掴めてきたからだ。そうだ、私は外で週5日8時間働くのが無理なのだ、と30手前にして理解できた。誰かの間に入って調整するという仕事も苦手なので(できるけどすごく疲れる)、今の本屋のバイトがすごくちょうどいい。

 

本屋での時間の多くを本屋のカウンターの中で過ごす。小説とB級映画が好きで、自分でも小説を書いている(おしゃべりな)おじさんとシフトが被っていることが多いので、レジ打ちの合間に観た映画の話とか気になってる本の話をしている。

おじさんは旅行書・紀行文担当なのだけれど、最近はコロナの煽りもあって旅行書が売れないので「旅行気分できる本」という風に解釈した世界のグラフィックノベルとかを売り始めた。私も少し情報提供した。

今日は、河出文庫が出している世界の怪談集の話で盛り上がった。おじさんはホラーが好きなので、世界の怪談集が文庫で出ていることに心を躍らせていた。その中に東欧の怪談集もあったので、私も一緒に盛り上がった。

「怪談集」と言っても、ドイツ怪談集には、マイリンク、イギリス怪談集にはブラックウッドなど、文学にそこまで明るくない私でも聞いたことのある文学作家の名前が連なっていて、文学のアンソロジーといった趣だ。まだ本を出版社に注文した段階で、現物を見ていないのだけれど、届いたら買う予定だ。楽しみ楽しみ。

 

そんな話をカウンターの中でしている。音量に気をつけて喋っていないので、お客さんにも聞こえているかもしれない。それでいいのかわからないけれど、前にお店に来てくれた友達が、店員さんが楽しそうに本とか映画の話ししてるのが良かったって言ってくれたので、まあいいかと思っている。(もちろんお客さんそっちのけで話すということはないよ)

 

今日はここまで!バイ!